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在宅療養を視野に入れていらっしゃるご本人 ご家族の方にお読みいただければ幸いです。 まず ご本人に比較的体力があり通院が可能で 現在かかっている病院、主治医と連携をとっていける場合は特に問題はないと思いますが もし 信頼関係が崩れてしまい そこから離れたいのであれば (できれば信頼関係が崩れたとしても いざというときは助けてもらえるように 良好な関係を築いておく方が理想的ではありますが そうもいかないことも多々あるようです) まずは緩和ケアをしてくれる病院を見つけることが得策ではないかと思います。 その場合 各都道府県にあるがん診療連携拠点病院の相談支援センターに連絡します。 あるいは 以下のサイトでかかりつけ医を探すのも一案です。 http://www.homehospice.jp/ また介護保険による在宅支援も利用されると良いと思います。 まずは地域包括支援センターに問い合わせをして ソーシャルワーカーを紹介してもらい 相談にのってもらうのが第一歩です。 詳しい手順はその方が説明してくださるはずですが 支援をうけるためには要介護、要支援認定を受ける必要があります。 そして聞き取り調査や主治医の意見書作成を経て ケアマネージャーを選び在宅介護の準備がすすめられていきます。 こうした一連の手順を経て行われる在宅介護サービスとしては以下のようなものがあります。 ・医師の訪問診療 ・訪問看護(看護師による床ずれの手当や点滴など) ・訪問介護 (ホームヘルパーによる 食事、入浴、排せつの介助 衣類シーツの交換 部屋の掃除 洗濯 買い物 食事の準備などの生活支援) ・訪問入浴介護 ・訪問リハビリテーション ・福祉用具のレンタル(車いす 歩行器 電動ベッドなど) ・特定福祉用具の販売サービス(腰掛便座 簡易浴槽など) ・介護住宅改修サービス そんなことまで そんな値段でしてもらえるのか と驚かれる方も少なくありません。 最初は 様々な人とのやりとりや 慣れない手続きで大変かもしれませんが いったんシステムが整えば ご家族のご負担は相当軽減されます。 もちろん 在宅療養がベストな方法だと言いたいわけではなく あくまでも 一つの選択肢として 考慮される価値はあるというご提案です。 何が最善かは その方 そのご家族にしかわからないことです。 在宅療養に関しては参考になる本が沢山出版されています。 本を読む時間的、精神的余裕がある方はご一読をおすすめします。
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がん治療に限らず病気全般に関して 在宅療養 というスタイルは 今後 もっと一般的になっていくだろうと思っています。 実際 在宅療養されている方がこちらに通院されたり ご自宅に往診したり というケースは増えています。 そしてご本人だけでなく ご家族もみなさん口をそろえて「やっぱり家が一番」とおっしゃるのです。 私自身 父が肝臓がんで自宅療養にふみきり 他界する日の朝まで日常生活にきわめて近い形での療養生活をおくっていたのを 間近に見ていた経験から 自宅療養の意義は身に染みています。 一方、入院されている方の往診で 病院に出張することがよくあるのですが そこでの現状を目の当たりにしたり 入院されていた方のお話を伺うにつけ 病院にいればいざというとき安心 とか 病院にいれば行き届いたケアが受けられる というのは幻想であることを思い知らされます。 もちろん 病院での治療のメリットは あえて述べるまでもなく多々あります。 入院しなければできない治療法を選択している場合や ご家族の諸事情から自宅療養は厳しいというケース、 なによりご本人が 病院での治療を強く希望されている場合もあります。 また ひとくちに病院といっても その規模、理念、設備、スタッフなど 本当に個性があるので ひとくくりにはできません。 良い病院 というよりは 相性の良い病院に入られている方は ご自宅よりも気兼ねなく かえって快適だ とおっしゃることもあります。 ただ 逆に 入院していなくても自宅療養で継続できる治療もあり ご家族の手厚い看護がかなわない状況でも自宅療養が可能となるような 病院側、行政のシステムも整いつつあります。 (私の父が在宅療養していた十数年前よりも格段に進歩していると実感しています) ご本人がご自宅での療養を望まれている場合は それも選択肢のひとつにいれてアクションをおこすのも一案です。 まずは調べ、話をきいて できれば実際に試してみて 可能か否かを判断するのはそれからでも遅くないのではないでしょうか。 費用面や安全面のこと 看病する側の体力的な問題など 心配事は絶えないかと思いますが やってみたら意外に問題なかった と 拍子抜けする方も多いです。 (もちろん逆の場合もあるからこそ 事前の調査が肝要です) 次のブログで 自宅療養に関しての具体的情報をお伝えします。 |
Author:josui888